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変形性膝関節症でお悩みの方へ

まずは原因を探すこと

 

変形性膝関節症は、膝の関節がすり減ったり新しく骨(骨棘)が出来たりして本来の形と異なっている状態で、残念ながらオステオパシーで関節をもとの状態に戻すことは不可能です。

​しかし変形そのものが痛みを引き起こしているのではないため、痛みを改善していくことは十分に可能です。

その証拠に、膝の変形が酷い方であっても痛みなく生活されている方は大勢おられますし、軽度の変形の方で痛みが強く病院を受診される方も多くおられます。「変形=痛み」であるなら、そういったことは起こらないはずです。「変形」ではない所に痛みの原因が隠れているのです。

では痛みの原因はどこに隠れているのでしょうか??実はそれを探し出すのが、オステオパシーの得意とするところなのです。

 

オステオパシーの視点と理学療法士の視点

当院では出来る限り早く「原因」にたどり着くため、以下の流れで行っています。

初回来院時には、全身の関節の動きのチェックや姿勢のチェックで得られた運動学・解剖学的な情報と、問診で得られた情報を擦り合わせて膝痛を起こしていると思われる部分を考察します。運動学は理学療法士の得意分野であり、解剖学はオステオパシーの得意分野であります。この両方の視点を持っていることは、当院が他と比べて有意な点です。

 

加えて毎回の施術前には、オステオパシー独自の検査法である「傾聴」と呼ばれる技術で、全身を包んでいる組織の緊張を感じ取り、その日の施術する部分を決定します。この検査では、関節の動きや姿勢などを診るだけでは検出されにくい、より細かな情報を得られることが出来ます。

 

初回の検査で大まかな方針を決め、それ以降の毎回の検査では身体の声を聴きながら丁寧に施術していくといった感じです。

もちろん検査の結果、膝周辺の組織が問題であれば、そこを中心に施術していきますのでご安心ください。

理学療法士の視点から 膝の外側動揺

理学療法士の視点で変形性膝関節症を考える時、歩行時の痛みは避けては通れない問題です。

おそらくここまで読んでいただいている貴方も、少なからずこの問題を抱えられているのではないでしょうか?

変形性膝関節症の方で歩行時によくみられる特徴に、歩くときに膝が外側にぐらつく「外側動揺(ラテラルスラスト)」というものがあります。この動揺を抑えることで痛みが軽減することが多々あります。(※外側動揺と痛みに関しては多くの研究がされており、全てを掲載することはできないため、ここではこのように説明させていただきます。)

ではこの外側動揺は何故起こるのか?

代表的な原因としては以下のものがあります。

①膝がまっすぐに伸びない

②股関節と足関節に関係する筋力不足

③重心の移動が完全ではない

④着地準備が間に合わない

①と②に関しては痛みのある脚の問題で、③と④は痛みのある側とは反対の脚の問題となります。

ですので、③や④の問題がある人に対して、痛みのある膝ばかり触っていても良くなることは有りませんし、逆に①や②の問題のある人に反対側の脚ばかり診ていても何も変わりません。

大切なのは検査や動作分析で問題点を抽出し、どこに原因があるかを突き止めることです。

こうして抽出された原因は、筋肉や関節であるため多くはセルフケアで対処可能です。

そしてここからがオステオパシーとの違いなのですが、オステオパシーではさらに「筋肉や関節が何故そうなってしまったのか」まで突き詰めていきます。筋肉や関節がそういう振る舞いをしているのは、そうさせている力が存在するからです。その力を見つけ出して、処理しなければ表面上の健康を取り戻しているに過ぎません。

言ってみればオステオパシーは、表立っては悪さをせずに裏で悪さをしている黒幕を見つけて倒しているとお考え下さい。