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仙腸関節障害にお悩みの方へ

 

仙腸関節障害の改善のカギは、全身評価にあり⁉

仙腸関節とは背骨の土台になっている「仙骨」と、骨盤の左右に位置する「腸骨」で作られる関節で、骨盤の後面にあります。

分厚い靭帯に覆われ、楔の様にはまり込む形状をしていることから、関節と名前がついていますがほとんど動かないとされています。

この安定性に優れた関節に、炎症や外傷、または繰り返される微小なストレスなどにより障害が生じると、臀部や下肢に痛みが生じると言われています。

この半分諦めたような状態の方であっても、しっかりと評価してアプローチすれば改善の光が見えてきます

そしてこの光をもたらす評価こそオステオパシーの全身評価だと考えています。

一時的なマッサージやストレッチではなく、根本の原因を探し出してこびりついた腰痛とお別れしてみませんか?

 

オステオパシーの視点と理学療法士の視点

当院では出来る限り早く「原因」にたどり着くため、以下の流れで行っています。

初回来院時には、全身の関節の動きのチェックや姿勢のチェックで得られた運動学・解剖学的な情報と、問診で得られた情報を擦り合わせて腰痛を起こしていると思われる部分を考察します。運動学は理学療法士の得意分野であり、解剖学はオステオパシーの得意分野であります。この両方の視点を持っていることは、当院が他と比べて有意な点です。

 

加えて毎回の施術前には、オステオパシー独自の検査法である「傾聴」と呼ばれる技術で、全身を包んでいる組織の緊張を感じ取り、その日の施術する部分を決定します。この検査では、関節の動きや姿勢などを診ることでは検出されにくい、より細かな情報を得られることが出来ます。

初回の検査で大まかな方針を決め、それ以降の毎回の検査では身体の声を聴きながら丁寧に施術していくといった感じです。

もちろん検査の結果、腰の関節や筋肉が問題であれば、そこを中心に施術していきますのでご安心ください。

仙腸関節は斜めになると弱い

仙腸関節は、フォースクロージャ―やフォームクロージャ―と言われる機能により、高い安定性が保たれている関節です。

​強い力が加わる交通事故では、当然この安定した関節もその機能が破綻するのは想像しやすいと思いますが、実はある条件の上で繰り返される動作によっても障害を生じさせると考えられています。

その条件というのが、この文章のタイトルにもなっている「関節が斜めになった」状態です。

上の図を見てください。左が普通に立っている状態での骨盤です。赤い線を引いてあるのが仙腸関節です。矢印が下を向いているような形で、両横の骨(腸骨)の間にはまり込んでいるのが分かるかと思います。

次にこの左の図を少し回転させた右の図を見てください。向かって右側の仙腸関節に注目すると、左の図では斜めに傾いてはまり込んでいたのが、垂直になることで地面の方へ滑り落ちそうになっているのが理解できるでしょう。

このように、骨盤が通常の状態であれば仙腸関節はその形状により安定しているのですが、左右どちらか斜めに傾いてしまうといっきに滑り落ちるようになるのです。

上の図では分かりやすくするために大げさに骨盤を斜めにしていますが、この斜めになる割合が通常よりも大きくなることで仙腸関節には「せんだん力」と呼ばれる関節をズラすような力が加わるようになります。

この「せんだん力」が加わる代表が歩行です。

歩行は一日の内で多い人では一万歩以上、少なくても普通に学校や仕事をしていたら数千歩は行っています。

骨盤の傾きが小さく、一歩でかかるズレのストレスが小さくても、毎日それだけのかいすうを繰り返しているとやがて関節もいたんできて当然かと思います。

​そしてそのズレは、様々な影響で大きくなります。次の段落ではに歩行での仙腸関節のズレを大きくさせる代表的な原因を挙げていきます。

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①大殿筋の機能低下
②内腹斜筋の機能低下
​③足部の問題
④股関節の構造の問題
​          その他

歩行で仙腸関節に負担をかける原因​

①大殿筋の機能低下

よくある原因の一つ目は、お尻の筋肉の問題です。

特に大殿筋上部線維と呼ばれる、腰に近い部分が上手く働いていません。

この筋肉は、踵を接地した瞬間に働き骨盤を安定させてくれます。

この筋肉が弱いと、踵接地の際に、骨盤は踵がついている側と反対側へと倒れていき、同側の仙腸関節を垂直化させてしまいます。

同じような現象に、中殿筋と呼ばれつ筋肉が弱ることで生じるトレンデレンブルク歩行というのがありますが、臨床的にはこちらの大殿筋の機能低下による問題の方がやっかいに感じます。

​この大殿筋上部線維は、ヒップアップの効果もあるため、お尻が少し垂れた所謂四角いお尻のように見える方は注意が必要です。

②内腹斜筋の機能低下

上の大殿筋と同じタイミングで作用すると言われているのが、腹筋の中でも深い部分にある内腹斜筋です。

さらにそのなかでも骨盤の高さに走行している部分は、着地の際の骨盤の平衡を保持するのに重要です。

ここが働かないと大殿筋と同じように、反対側の仙腸関節にずれの力が加わります。

大殿筋が骨盤を後方から守り、内腹斜筋が前方から守っているようなイメージでしょうか。

臨床では、そのどちらがはたらいていないのかなどの鑑別も行い、必要であればセルフエクササイズを指導しています。

③足部の関節の問題

足部は人間が移動する際、唯一地面と接する部分です。

この部分に動きの悪さや、変形などがあると歩行そのものが上手く出来なくなるのは想像しやすいかと思います。

実際にここの問題が上方の関節へ影響することはよくあります。

ただ、足部には28個(種子骨という細かい骨を入れています)もの骨と、それらが作り出す関節が存在します。

歩行への影響は、それら一つずつの骨の変形や、関節の動きによりどのタイミングで影響するとは一概には言えませんが、臨床でも足部から引き起こされる仙腸関節の障害というのは目にします。

対処法としては、軽度の物であればセルフエクササイズでも改善することはありますが、インソールが必要な場合や手術が必要な場合など様々です。

④股関節の構造の問題

他によくあるのが、股関節の変形などの構造そのものの問題です。

股関節は本来きゅうがい関節と呼ばれる、ボールとソケットのような形をしています。骨盤側がソケットの形状をしているのですが、先天的な問題や加齢による変形などで本来あるべき状態が保てず、天井部分の傾斜の角度が外上方へむかうようになります。

この角度では体重が加わったときに、ボール状の大腿骨頭が外側へ移動しようとして骨盤の傾きを生み出します。

​これに関しては、周りの筋肉の機能を高めていくことで対応していくか、それでは対応しきれない場合は手術の適応となります。

ここまで、歩行ということを例に繰り返し加わる小さなズレ(ストレス)が引き起こすと考えられる仙腸関節の問題をまとめてきました。これ以外にも繰り返し加わるストレスでいうと、毎日のデスクワークや家事での姿勢や自転車での突き上げるような衝撃など可能性を上げるとキリがありません。さらに交通事故や、スポーツでの接触といった大きな外力によって生じるものもあります。

これらは全て仙腸関節に痛み(結果)を生じるための条件で、いわば結果に近い部分と言えます。

オステオパシーが仙腸関節の障害に悩まれる方から圧倒的支持を受けるのは、その結果に近い部分からさらに一歩進んで、それを引き起こす力を徒手的に検査して探し出し施術するからです。

​次の項ではオステオパシーの考え方についてお話しさせていただきます。

 

オステオパシー​ではこう考えます

 

歩行を例に出すと、「臀部の筋肉が機能していないのは○○が上手く働いていないからで、その○○が上手く働けば臀部の筋肉も上手く力を発揮できるのではないか?」と考えるのです。ですからこの場合、「臀部の筋肉にアプローチするのではなく、○○が上手く働けるように施術して、結果として臀部の筋肉がもとの働きを取り戻す。」という流れになります。

一般的に根本解決と言われているのは、歩き方や姿勢を変えることでストレスを軽減しています。

​しかし、オステオパシーでの根本解決は、さらにその姿勢や歩き方をしなければならなくさせている力を処理します

その力を処理するためには、まずどこにどういう力が加わっているのかを知らなければなりません。

それを調べるために、基本的に初回は全身の検査を行っています。さらに毎回の施術も、オステオパシーの傾聴という技術を使って身体の声を聴くことから始めています。

ぼくはこの傾聴の技術こそが、オステオパシーがその他の整体とは大きく異なる点だと考えています。

傾聴では、全身を覆う膜組織などのテンションをたどることで、その時に一番お身体に影響が強いと考えられる部分をあぶりだします。時にはご本人も驚かれるような、思いもよらない部分が出てくることもあります。

 

本人が驚くような部分であるのに、第三者が分かるはずもないので、一般的な整体では見落とされがちなのでしょう。

もし貴方が仙腸関節障害でお悩みで、病院ではどこにも異常がないと言われて困っているのなら、是非一度オステオパシーを受けてみることをお勧めします

お問い合わせやご質問も匿名で結構ですのでお気軽にしてください。その時の説明が納得いかなければ、施術を受ける必要もありませんし、しつこく勧誘することもありませんのでご安心ください。

TEL:0786002454

​Gmail:osteopathy32@gmail.com

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